治験例

胎位異常(逆子)1

プロフィール
 女性  30代  神奈川県在住

初診
  2015年  10月

 

 

来院されるまでの症状
    お腹がはりやすい傾向があり、早産を引き起こす心配や破水に対する不安も
    あるということで、逆子以外にもさまざまな心配と不安を感じられて、来院
    されました。

他の症状

    腰痛、肩の凝り、下肢のむくみ、足の冷え

既往歴
    心臓右脚ブロック異常(不整脈)

四診と経過

診療(指針と施術)

お腹にひどい張りがありました。張りをやわらげるために、両腰(特に腎愈、志室)の圧痛に刺鍼し、筋緊張を緩めました。また、股関節の可動域を広げるために、大転子付近の鍼を中心に刺鍼しました。足のむくみと冷えがありましたが、腰と股関節の筋緊張が軽減すると改善が見られました。逆子の特効穴である、足の至陰に発赤するまで半米粒大の透熱灸を施灸しました。施灸すると胎動が顕著に感じられました。

初診後の経過

    2週間続けて同じ施術を繰り返し行った結果、逆子の状態が解消されま
    した。お腹の張りもなくなり、足のむくみや冷えが軽減されました。
    出産まで週1回の診療を受けていただき、安産のための施術をしま
    した。

 

主要なツボ

 

 ①志室(ししつ)
 ②腎愈(じんゆ)
 ③至陰(しいん)
 ④環跳(かんちょう)
 

 

 

ひとこと添えさせていただきます

本来胎児は頭位(とうい)という頭を下にした状態になっていることが普通ですが、逆に頭が上になってしまった状態をいいます。分娩は脚部からとなり、胎児にとっても母体にとっても、スムーズな出産が困難となります。逆子は鍼灸の得意領域ともいえます。施術効果がでやすく、2~3回の施術で改善がみられることが多くあります。しかし、一度改善しても、また逆子に戻ることもありますので、出産まで定期的に施術することをオススメします。