治験例

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

プロフィール
 女性  70代  神奈川県在住

初診
  2015年 11月

主訴

  慢性閉塞性肺疾患

 

来院されるまでの症状
20代の頃から毎日1箱以上の喫煙する習慣をお持ちです。5年前に呼吸困難になり慢性閉塞性肺疾患と診断され、入院を2度なさいました。ここ1年は入院せずに通院で済ませていますが、冷えてくると症状が悪化するということです。痰はでないが、普段から軽い咳や声枯れがあり階段昇降や少し歩くだけで息苦しい。そのような症状を訴えられ来院なさいました。

他の症状
首肩こり(無自覚)、背中のはり、左腰痛、左膝痛

 

既往歴
なし

四診と経過

診療(指針と施術)

息切れや咳により首肩や背中の張りが強くみられました。
深くゆっくりとした呼吸ができないため背中上部の色艶も悪く、くすんでいるような色でした。肺にうまく空気が回っていない状態です。その状態を東洋医学では気の流れが特によくないと考え、気は皮膚表面に流れているので色艶を良くする目的で鍼を行いました。呼吸は浅く速かったので、そのような方は全体的に浅めの鍼で体質に合わせて施術しました。

初診後の経過

隔週で3回続けて来て頂くと身体全体のハリがとれ、治療中はゆっくりとした深い呼吸となっていました。咳や息切れも以前ほど酷くならずにすんでいるということで、久しぶりに身体が軽いと喜んでいらっしゃいました。鍼灸による変化を実感していただけました。

主要なツボ

①肺兪(はいゆ) ②天突(てんとつ)
③中府(ちゅうふ) ④風池(ふうち)

 

ひとこと添えさせていただきます

慢性気管支や慢性閉塞性肺疾患は長期間の喫煙習慣が原因となることが多いです。それによって肺炎や呼吸不全になることもあります。まず喫煙習慣をなくす努力をしながらの鍼灸治療を勧めます。より早く症状が軽くなります。