治験例

耳痛

プロフィール
 女性  50代  神奈川県在住

初診
  2015年 6月

主訴

  耳痛

 

来院されるまでの症状
6~7年前より、左耳に違和感を感じ始め、それが徐々に痛みに変わってきました。疲れてくると耳がピリピリと痛みだし膿も溜まり耳ダレが流れ出るようになり、ストレスや疲れがたまると、耳の痛みが激しくなり、耳から膿が流れ出てくるようになったとのことでした。ここ半年、こういった症状が頻発するということで、来院なさいました。

他の症状
耳鳴り、聞こえずらい、首肩のこり、入眠困難、坐骨神経痛

 

既往歴
鉄欠乏性貧血、肝機能障害

四診と経過

診療(指針と施術)

背中左側に明らかな筋緊張がみられました。左の背中が張ってくると、呼吸が浅くなり寝つきが悪くなったり途中で何度も起きたりするということでしたので、当該箇所の緊張を緩め、血流をよくするように施術しました。左完骨の下あたりに硬結があり、また左耳下腺に圧痛がありましたので、左殹風 耳門に施灸しました。左首肩から背中にかけての筋緊張に対しては、1寸1番ステンレス鍼で 肩井 膏肓 風池 天柱 に深瀉浅補をしました。

初診後の経過

その後、耳下腺の圧痛はやわらぎ、耳の痛みと膿も軽減したとのことでした。左上半身の硬結を緩め、血流をよくすると、膿の量も減り、耳の痛みも和らぐとのことでした。長年、耳痛に悩まされ慢性化していましたので、当分は定期的な診療をお勧めし、現在も月に2~3回施術を続けてらっしゃいます。

主要なツボ

①殹風(えいふう) ②耳門(じもん) ③完骨(かんこつ)
④風池(ふうち) ⑤肩井(けんせい) ⑥膏肓(こうこう) 

ひとこと添えさせていただきます

耳痛は慢性化しやすく、長期化するとやっかいな病症といえます。耳そのものに原因があるというよりは、上半身の硬結(コリ)や、それによる血流の滞りが遠因の症例がよくあります。身体全体のバランスを整え、上半身の緊張を解いて血流を回復させる。これが最善のシナリオですが、長期にわたり慢性化したものには、時間をかけたリカバリーが必要です。当該の患者様には、現在も月に2~3回施術を続けていただいていますが、根気よく定期的な受診をお勧めします。