症例/神経性食欲不振症

患者様情報

来院されるまでの症状

・来院なさる少し前からトイレに行く回数が増え、ある日、血尿が出たということです。
・排尿痛もあり、微熱が続くので、病院に行ったところ膀胱炎と診断され、薬の処方を受けていらっしゃいます。
・症状はパッとせず、また最近は残業が多くずっと疲労感がとれない様子で、そのような不安と悩みを抱えられて来院なさいました。

患者様 50代 東京
初診 2009年
既往症 なし
他の症状 肩こり、耳鳴り、冷え

四診と経過

診療(診断と施術)

・触診すると、下腹部に力がなく、からだ全体が冷えきっているのが、すぐに分かりました。
・足も冷えきり、首と肩の凝りが顕著でしたので、からだ全体の血流を促すことで身体を温めるために刺鍼施術しました。並行して、下腹部に施灸しました。    

初診後の経過

・週に1回の割合で来院され、3回の診療の後、呼吸が深くできるようになっていました。
・回を重ねるごとに、不整脈もおさまり、動悸が激しくなる回数が減ったということです。

使用した主要なツボ

①膀胱兪(ぼうこうゆ) ②中極(ちゅうきょく)

ひとこと添えさせていただきます

・排尿したあと便器の中をのぞき込むと、赤く染まっている。
・この患者様のように血尿が伴うと、驚いて専門医院に駆け込む方が多いようですが、ほとんどが膀胱炎と診断されるようです。
・膀胱炎は、排尿の回数が増えたり、排尿時につーんとした痛みのある症状を伴います。
・一般的に男性よりも女性がなりやすく、男性と女性とでは症状までも異なるようです。
・膀胱炎は、トイレを我慢したり、疲労が極度に蓄積した場合に発症しやすい症状です。
・冷えが引き金となって発症する場合が多いので、身体を冷えから守ることが大切です。
・また、疲労をしっかり解消することも肝心ですので、治療と合わせて、休息をきちんととるように心掛けることも大切かと思います。