症例/腰痛症

患者様情報

来院されるまでの症状

・小学生の頃からバレエを習っており、そのときから腰痛を患っていたそうですが、1か月くらい前に学校の体育の授業にて無理をして腰痛が悪化したということです。
・腰から仙骨あたりが痛み、右脚にもしびれが出て前屈すると痛むような状態でした。
・一か月後にバレエの発表会を控えているので、何とか治したいということで来院なさいました。

患者様 10代 神奈川
初診 2016年7月
既往症 腰椎ヘルニア(右)
他の症状 脚のしびれ、足の冷え

四診と経過

診療(診断と施術)

・腰から仙骨あたりを触診すると板のように強張っており、足先もかなり冷えている状態でした。
・腰から仙骨回りのこわばりを緩めることを優先し施術することにしました。
・また、幼いころからの慢性的な腰痛のために腰の深い部分も固くなっており、また下肢全体も強張っていました。
・現在出ている強い痛みが引いたあとはその深い部分のこわばりを除くことを次の目的として施術することにしました。

初診後の経過

・施術開始から1ヵ月の間に、腰の痛みはゆるやかに軽減していきましたが、再び重いものを持ち痛みが悪化することもありました。
・発表会では踊れるまでになりましたが、完治までには至らずにいました。
・その後、半年後にまた体育の授業で前回と同じような痛みが発症し、来院されました。
・今回も前回と同様に5回目の治療ではだいぶ痛みが治まりましたが、現在は予防を兼ねて治療を継続しています。

使用した主要なツボ

①腎兪(じんゆ) ②志室(ししつ) ③次髎(じりょう)

ひとこと添えさせていただきます

・ストレッチを充分にせず激しい運動をすると、お身体に負担がかかり痛める場合がよくあります
・この患者様の場合、慢性的な腰痛で凝りも深いところまでに及んでいました。
・そういう方は、ちょっとしたことでギックリ腰になりやすい状態になっています。ご本人もそれを痛感しているようで、最近は鍼灸だけでなくストレッチもしっかりするようになり以前より楽だとおっしゃっていました。
・長く患っていたものはじっくりと時間をかけて治していくことが大切だということを痛感します。