症例/蕁麻疹

患者様情報

来院されるまでの症状

・来院前日の昼食後に全身に痒みを伴う発疹がでたとのこと。
・皮膚科を受診したところ、蕁麻疹と診断され、薬を調合され服用しているが、改善が見られないとのことで、来院なさいました。

患者様 30代 神奈川
初診 20012年9月
既往症 なし
他の症状 なし

四診と経過

診療(診断と施術)

・型的な蕁麻疹の症状でしたので、全身のバランスを調整するために本治法による施術を行った後、発疹部位に一壮づつ(一瞬熱さを感じる程度に)灸をすえました。
・その後、足裏の裏内庭というツボに多壮灸(熱さを感じるまで)を施し、診療を終了しました。

初診後の経過

翌日には、ウソのように痒みがひいたとのことです。

使用した主要なツボ

①裏内庭(うらないてい)

ひとこと添えさせていただきます

・蕁麻疹(じんましん)は比較的よくある病気で、多くの人は一生のうちに一度は経験するといわれています。
・一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として発症するようですが、その他感染、運動や暑さ、寒さといった刺激、圧迫や日光などによっても発症します。
・鍼灸の世界では、昔から、蕁麻疹には裏内庭に灸を施すことが特効と言われています。また、灸は熱さを感じるまで据えることがポイントといわれています。ガマンしてください(笑)。
・また、蕁麻疹は、疲労感が残り体力が弱っている時に(例えば、通常は食べても反応しないものでも)、発症することが多いといわれています。
・痒み等の対処は灸で済みますが、本治法により全身のバランスを整え、体力の回復を促進させることも効果的といえます。